けものフレンズ第11話『せるりあん』感想

黒いセルリアンに遭遇したかばんちゃんとサーバルちゃんはセルリアンハンターに助けられる。協力の申し出を無下に断られたふたりだが、紆余曲折あって共に大セルリアンに立ち向かうことに。大セルリアンの習性を利用して海に沈めようとする一同だったが……。

今回はボスとかばんちゃんの株爆上げの回だったな。パークガイドロボットとしてかばんちゃんの安全を守護ろうとするボスと、自分は客じゃないと言ってのけるかばんちゃんの双方が熱すぎた。ボスの瞳に映るかばんちゃんのシルエットがみらいさんになっているのはボスからみて重ねてしまう部分がある為か、それとも。

「ラッキーさん、ボクはお客さんじゃないよ。ここまで皆にすごく……すごく助けて貰ったんです。パークに何か起きてるなら、皆のために出来ることを……したい!」「……わかったよかばん。危なくなったら必ず逃げてね。かばんを暫定パークガイドに設定。権限を付与」

「ボス、今日“は”かっこいいね!」

サーバルちゃんといい、セルリアンハンターといい、ジャパリパークの掟を越えて、目の前の誰かの為に自らの身を危険に晒せる気概が素晴らしい。「食べないでください~!」と怯えるばかりだったかばんちゃんが大セルリアンに立ち向かう姿には感動を覚えたぞ。かばんちゃんの表情から察したボスの「あ……」と戦闘BGMで胸が震える。

「うみゃ……うみゃ……うみゃ! うみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃ!」

サーバルちゃんとの旅で多くのものを得て成長してきたのが木登りのシーンでうかがえる。第1話のカバさんと会話した時点では何も持っていなかったかばんちゃんが、フレンズを助けるために「危険から逃れる為に」教えられた木登りをして、走って、飛んで、そして泳いだ。みんなやった。

「あなた泳げまして?」「いえ」

「空は飛べるんですの?」「いえ」

「じゃあ足が速いとか?」「いえ」

「……あなた何にも出来ないのね」「そ、そんなことないよ!」

本当にそんなことはなかった。セルリアンの注意が自分とサーバルちゃんに移ってしまったことを悟った後の行動といい、いちいち涙腺にくるようなことをするのでズルい。かばんちゃんはすじをとおすフレンズなんだね!

「サーバルちゃん。みるからにダメで、なんで生まれてきたのかも分かんなかったぼくを受け入れてくれて……ここまで見守ってくれて……」「ありがとう、元気で」

もはや最終話がどうなろうが、このアニメは凄いという一点においては覆ることはないと思う。あへあへ。今回はOPが流れなかったり次回予告のPPPがいなかった辺りが伏線になっていて、それがかばんちゃんの命を繋いでくれるんじゃないかな。かばんさんが言ったそうなのだ。「困難は群れで分け合え」と!

個人的にはボス&アライさんの活躍に期待している。残されたバスの状況やボスの対応を見る限り、過去にみらいさんが似たような行動起こしているみたいなのでリベンジを果たして欲しいし、恩人であるかばんさんにアライさんがお返しするいい機会だと思う。大セルリアンにフレンズが近づかないように誘導する任務を与えられたアライさんが、いい意味で明後日の方向に突っ走ってくれるんじゃないかな。

第11話はこれまでの集大成だった。第1話から右肩上がりで最終回まで繋げたから凄い。このまま最後まで突っ走ってくれそう。もう伏線とかどうでもいいから、フレンズ達が笑い合える結末を頼むよ。つまりはこれからもどうかよろしくね。

pick up

お米の国で制作されたロボットと完全に一致。キモ可愛さに痺れろ。サンドスターの供給が追いつかないことで自滅するかもとリカオンが言っていたのだが、強いセルリアンは能力と引き換えにアップキープの開始時にクリーチャーを生け贄に捧げるようなデメリットが必要なのだろうか。明るいものを追いかける習性があり、海を嫌っているらしい。

第9話『ゆきやまちほー』で存在を仄めかされたセルリアンハンターが登場。セルリアンに食べられるとお話が出来なくなるし、フレンズのことも忘れてしまうらしい。「野生開放」という単語が登場したがアプリ版をやっていればニヤリと出来たのだろうな。自分の身は自分でまもることが掟のジャパリパークで盾役をしている辺り、かなりのお人好し集団のような……。

とうとうアライさんと合流。帽子泥棒(?)が恩人であるかばんさんだったことから、帽子を返して素直に謝罪。以降は忠犬ポジションに。「かばんさんも言ったそうなのだ。困難は群れで分け合えと」というのは、単に尾ひれがついただけなのか、それとも記憶を失う前のかばんちゃんの残した言葉なのか。

四神とお宝の正体は、黒いセルリアンに供給されるサンドスターロウの粒子をフィルタリングするための装置(?)だった。みらいさんの言動的に、ヒトがつくったものではなく、超古代文明の遺物か何かっぽい。起動に高さが求められることや五合目に飛行機の残骸があったことから、ここら一帯は過去に爆撃で一掃されたのかも。