けものフレンズ第12話『ゆうえんち』感想

目を覚ましたサーバルちゃんは、かばんちゃんが大セルリアンに取り込まれてしまったことを知る。助けに向かおうとするサーバルちゃんを制止するヒグマさん。居ても立ってもいられないサーバルちゃんがボスに同意を求めたところ――。

第12話『ゆうえんち』を視聴。事前の予想は殆ど外れていたが、フレンズ勢揃いでやってくるところだけは当たっていた。ボスも、駆けつけてくれたフレンズ達もイケメンだったな。大セルリアンもまあ「最強すぎるだろ……」という表現通りの最強っぷりだった。結局集結したフレンズ達で倒すことは出来なかったわけだし。

「我々の群れとしての強さをみせるのです!」

まさか『ようこそジャパリパークへ』が処刑ソングになるとは。タイトルロゴまで駆けつけるフレンズっぷりと、大セルリアンに組み付いたカワウソちゃんの「わーい! でっかいぞー!」で笑うしかない。シリアスな展開からの熱いんだか笑えるんだかよくわからない展開に目頭が熱くなったぞ。兎に角、フレンズ達が格好よかった。

「助けにきたぞ、かばん!」「うちの子にぃ……手ェ出してんじゃねぇぞ!」

最強すぎるだろ……。

かばんちゃんは助かったものの、ボスは大セルリアンと運命を共に。自分でも意外なくらいボスに愛着が湧いていたらしく船が沈むシーンと別固体からの「はじめまして」でかなりのショックを受けた。あっさり欝クラッシュされたが。

突然IQが下がっていつものノリに。涙出る。

以降はゆうえんちで、無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会が開かれる。作画が力尽きたのか静止画が目立ったが、この作品の個性だと好意的になれる辺り、我ながらサンドスターの影響を受けている気がしないでもない。

「――というわけで、噴火の日に帽子を追いかけていたのだ。そしたら」

ようやく、かばんちゃんの正体が明かされた。ツチノコさんが言うには、体毛からフレンズ化したパターンらしい。それだと髪の毛になりそうなものだが、元の動物に戻る――だから、髪の毛には戻らないってことなのだろうか。屁理屈っぽいが。

フレンズ達に魔改造されたジャパリバスに乗って外海へ。心配するフレンズ達の前でこれまでの冒険で得た身体能力を披露するかばんちゃん。知能だけでなく身体能力もオルガちゃんより上になってしまった感。双方にいい関係であったことがわかるいいシーンであると同時に、出発した途端にあっさり解散するシュールっぷりに苦笑してしまう名イベントだった。

まったく名残惜しまないフレンズ。

「ラッキーさん、島がみえてきたよ。あの島にも名前ってあるのかなぁ」「ごこくエリアだね。管轄が違うからボクも詳しくしらないけども、きょうしゅうと同じようにいくつもちほーがあったり、いまもフレンズがいる可能性があるね」

そんな訳で、旅立って終了。最初から最後まで面白いトッポのようなアニメだった。面白いアニメはたくさんあるが視聴後に「ありがとう」という気持ちになれる作品は本当に珍しい。あらゆる描写に意味があり、積み上げてきたものがやけに涙を誘うんだ。

CGは確かに貧弱だが、実はそれ以外は他作品と遜色ない……どころか上をいっているような。特に音響関連は素晴らしかった。セルリアン戦の曲は格好いいし、ボーカル曲もキャッチーだった。特にEDの『ぼくのフレンド』は廃墟画像とのあわせ技で確実に狩りにきていた印象。

昨今では綿のように軽い言葉だが、やはり神曲と評するのが適切じゃないかな。

つづくかも……みたいな終わり方だったので、期待。我々が満足出来るまで頑張るのです。病み付きです。おかわりをよこすのです。我々は賢いので。

pick up

サーバルちゃんのヒロイン力が有頂天だった。かばんちゃんのいいところを挙げながら大セルリアンに取り縋るシーンや、不恰好な飛行機を飛ばしてセルリアンの注意を惹くシーンが印象的。かばんちゃんやフレンズを助けたい一心で苦手だったはずの火を利用したと思うと心に来る。相棒というよりは母親的な側面が強いキャラクターだったな。

サーバル、三人での旅たのしかったよ。

第11、12話で急激に株をあげたボス。生態系の維持のために話したくても話せないことや、応答しなかったサーバルちゃんのことをちゃんと仲間と認識していたことに感動した。ゆうえんちでの茶番に「サーバル、たべちゃだめだよ」と付き合うところに愛おしさすら感じる。気付けばこのアニメでトップクラスに好きなキャラクターになった。フィギュアが欲しい。

「へーきへーき! 博士が前に調整したんだって! これもアトラクション……らしいよ!」

からのゴンドラ落下で鼻水出た。センスの塊かよ。結局ミライさん達はパークで亡くなったのではなく退去しただけの模様。映像が残されてどれだけの時間が経ったのか、外の世界はどうなっているのか、セルリアンに対抗する手段はみつからなかったのか、その辺は不明。サーバルちゃんの涙の理由も明らかになっていないし、色々と想像させてくれそう。

第1話の被害者が判明。記憶を失う云々はフレンズから動物に変化することで知能が低下する弊害の模様。ヒトのフレンズであるかばんちゃんからは記憶の障害は見受けられなかった。セルリアンを倒しても元に戻るわけではないらしい。

指先やタイツが段々と黒くなる描写。フレンズであるかばんちゃんがサンドスターを取り込んで体を修復している――可能性が高い。雪山で半そでだったり今回での木登りといい、常人を遥かに超えたスペックを持ち合わせているのはフレンズ故だったのだろうか。ごはんの探し方も教えてもらったといっていたが、映っていないところで動物狩ったり果物探したりしていたのか。

「本当につらいときは、誰かを頼ったっていいのよ?」

かつてのかばんちゃんにジャパリパークの掟を突きつけたカバさんの餞別の言葉。第1話のサーバルちゃんが別れ際に「フレンズの子が次のちほーまで案内してくれるはずだから」と丸投げしているあたり、こちらの言葉がジャパリパークの真実なのだろう。あくまでも自立を促すためのミスリードだったのだろうな。サバンナ地方から去る際に何度か振り返っていたかばんちゃんが、振り返らずに前に進んだりと第1話をみかえすと色々と感慨深い。

「サーバルちゃん。みんな!」「えへへやっぱりもうちょっとついて行こうかなーって」

結局ついて行くサーバルちゃん。他にも数名のフレンズが乗っている模様。最後のお別れシーンで顔を出さなかったアライさん&フェネックさんが濃厚だろう。みんなという表現を使っていることから結構大人数なのかもしれない。

EDのシルエットはゆうえんちから姿を消した旅立ちのメンバーだろうか。真ん中がサーバルちゃんとして、後は全然ワカラヌ。コウテイとツチノコさんっぽいんだけど。