映画 プリキュアドリームスターズ!

わたし、宇佐美いちか! ある日ね、サクラっていう女の子に出会ったの! サクラがいたのはキラキラキレイでフシギな世界。だけどそこに<世界中のキレイなもの>を狙う鴉天狗っていう悪いヤツらが現れて、サクラのともだちを連れ去っちゃったんだ・・・。

でも安心して!「GO!プリンセスプリキュア」と「魔法つかいプリキュア!」、そして私たち「キラキラ☆プリキュアアラモード」が絶対に助けてみせる!

さあみんな、手をつないで! トビラを開けて! サクラの世界を助けに行くよ!!

オールスターズではない プリキュアのあらたなる物語!!

『映画プリキュアドリームスターズ!』は、前年まで毎春公開されてた『プリキュアオールスターズ』シリーズを一新し、新たに最新3作品のプリキュアが集結する劇場版。「GO!プリンセスプリキュア!」「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」の総勢12人のプリキュアの活躍が描かれる。

物語としては、東方妖々夢複数の世界を渡り歩ける能力を持つ「サクラ」という少女が鴉天狗によって連れ去られた友人「シズク」と奪われた桜を取り戻すためにプリキュアに助けを求めるというもの。

主題はプリキュアとの交流で成長するゲストヒロインであるサクラのドラマであり、ライブ感全開で物語が進行する。大まかなストーリーははっきりしていて面白いけれど、細かい点に目をやると結構アレな感じ。そんな作品。どちらかといえば3DCGの世界と2D作画の世界を行き来する作画的な面白さを頭カラッポにして堪能するエンターテインメント的な作品かな。

アレな点を具体的に挙げると。

  • シズクはどうしてサクラにプリキュアをさがすように誘導できたの?
  • いちかはどうしてサクラのことを夢でみたの?
  • 時系列的に考えるとプリキュアの描写がおかしくない?
  • 何かいきなり敵が出てきたんだけど、どうして?
  • スイーツは兎も角、カレーまで君らがつくるの?
  • 妖精に留守番させるの? 他はともかくモフルンは駄目でしょ。
  • まほプリの宝石が活用されないまま終わったんだけど。
  • 結局、最後まで特殊なキャラ&世界設定が明かされなかったような……。

――とまあ、こんな感じでクエスチョン尽くしで進行するので思考はシャットダウン。激流に身を任せ同化することが求められるよ。頭ではなくフィーリングでなんとか受け入れましょう。まあ本筋はしっかりしているので笑いあり涙ありでたのしめると思う。

桜MISSION~プリキュアリレーション~」が流れるなか、かつて鴉天狗から逃げる為に走った千本鳥居を戦う為に走るサクラをみて何も感じないってことはないだろうし。

この作品を視聴して思ったことは、「キラキラ☆プリキュアアラモード」って当初はこんな感じの作品になる予定だったのかな――ということかな。割と肉弾戦をこなしているし、浄化のしかたが完全にゴレンジャーハリケーンのそれで本編とは異なっていた。

もちろん既存作品との兼ね合いもあったんだろうけど、モチーフにした動物の特性をつかって窮地を乗り越える描写が懐かしすぎて……企画段階ではこんな感じだった感が結構あった。

劇場版の肉弾戦メインのほうがみていて面白いね。現製作陣には屈辱かもしれないけど。

色々と舌足らずな面があったけど面白い作品だった。尺の都合もあるだろうし、キッズ達は細かいことなんか気にしないでアニメーションの美しさを楽しめるだろうからこれでいいと思う。何がしたいのかははっきりしていたので見ていて気持ちよかったし。

ノーブルに振舞うゆかりさんや冷凍ミカン食ってる校長の「うまし」。あまいにおいに誘われるモフルンと見所はてんこ盛りで、好きなシーンを挙げたらキリがない。ニドラン狩りと同じくらい繰り返し視聴してるがいい映画だったと思う。

唯一の困ったさんは、ひまりんのカレーを食べているシーンくらいのものだよ。

この映画をみるたびにカレーを食べたくなってしまう。何とかしてくれ――!