AVATAR

『アバター』は、2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督によるアメリカとイギリスの合作映画です。“観るのではない、そこにいるのだ。”をキャッチコピーに、デジタル3D映像を届けるという名目で映画館に赴いた観客を片っ端から眼鏡っ子に変えるという偉業を成し遂げました。イタリアの健康省は目の疾患を引き起こす原因になるとして3D眼鏡を押収しちゃいましたけど。

内容は、優秀な兄貴が死んだことで棚ボタ的にレアメタル採掘のために先住民との融和を図る「アバター計画」に参加することになった下半身不随の元アメリカ海兵隊員ジェイクくんが、用意された仮初の身体と現地での新生活にドハマリして人間であることをやめてしまうというもの。

現実では冴えない主人公がアバターとしての生活に傾倒する一方で、リアルでの生活が疎かになっていく様が完全にネトゲ廃人のそれだったのが何だかアレでした。最終的に同胞の武装集団を壊滅させて名実ともにナヴィとしてリスタートする辺りが極まるところまで極まった感じ。

現地の女にいれこんで同胞を殺しまくったカス野郎のサクセスストーリーも、見せ方を選べば美談になるということを観念的に理解出来たのはこの映画での収穫です。自然や命の大切さを説いておきながら力を力でねじふせてハッピーエンドにもっていくのは最高にKOOLでしたね。

総評としては、クオリッチ大佐萌え映画

戦争キチガイの悪党面ですが部下の面倒見はいいですし、全編にわたってフィジカルとメンタルの強さを魅せつけてくれたのがマジイケてました。撃墜されたC-21 ドラゴン・アサルト・シップからAMPスーツで脱出するしぶとさはこの映画きっての名シーンだと思います。

悲しいのは結局傭兵集団の敗北で終わってしまうところです。装備の差からして負けることなど有り得ないのですが、物語の都合でボッコボコに撃墜されてしまうのです。理不尽極まりなくて悔しくて涙が出てしまいました。くそったれ、あなた達が踏み潰したAMPスーツは三菱重工製なのよ!

そんな訳で、クオリッチ大佐がすべての映画です。大佐のぶっ飛んだ行動に大いに萌えてくださいませ。