プライベート・ライアン

『プライベート・ライアン』は1998年に公開された戦争映画です。アカデミー賞11部門にノミネートされた大ヒット作品であり当時はかなりの反響を呼びました。観たことがない方も「アパム! アパム! 弾! 弾持ってこい! アパーーーム!」のAAは知っているかと。この映画が元ネタです。

内容は、ライアン家の四兄弟のうち三人が戦死したという報告を受けた軍が、ソウル・サバイバー・ポリシーのために残る末子ジェームズ・ライアンを保護して本国に帰還させる為に兵隊を派遣するというもの。

「奇跡体験!アンビリバボー 」辺りでは美談として伝えられそうですが、本作は政府によるマイ罪滅ぼしを筆頭に兵隊たちが理不尽な作戦に付き合わされる不条理を描いた作品です。劇中でも「どういう計算だ?」「おれにもお袋はいるぜ」とフーバーな任務であることが強調されていました。

特にアレなのが衛生兵ウェイドの死に様でしょうか。

他所のご家庭の為に派遣された兵隊がママを呼びながら死んでいくのが何ともしょんぼりです。ウェイドがひとり息子だったばあい残された家族はどうなるんだろうと考えると如何にアレな任務なのかわかりますね。まあ、道中での彼らの死を通じてミラー達はライアンを助けることに誇りを求めるようになるのですが。

そういう訳で、母親を想う美談ではなく戦争の理不尽と恐怖が生々しく描かれた作品です。

飛び交う銃弾で人間がゴミクズのように吹き飛ばされるのがとにかくグロいので身を隠している場所から微妙に頭が出ているのをみると「もっとちゃんと伏せろや!」と怒りすら感じさせてくれます。冒頭のノルマンディー上陸作戦は地獄という他なく、流石のわたくしもここでサーフィンするのは無理だと思いました。

十字を切ったり、十字架にキスしているやつが死んでいくのをみると神も仏もいないことを感じさせてくれます。戦争って怖いですね。絶対参加したくないです。

見所はノルマンディー上陸作戦とラメルの橋攻防戦です。っていうか、そこ以外は飛ばしちゃってもいいと思います。機関銃の恐ろしさと人間のあっけなさを感じ取れれば十分でしょう。

色々な死が描かれていましたが、個人的に一番印象的だったのはくっつき爆弾を戦車につけにいって自爆した兵士ですね。衝撃的過ぎてマジ唖然としましたわ。必見です。