仄暗い水の底から

『仄暗い水の底から』は、水と閉鎖空間をテーマにした鈴木光司のホラー短編集のうちの1編「浮遊する水」を映画化した作品です。2003年のジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭でグランプリを受賞。2005年にはハリウッド版のリメイク『ダーク・ウォーター』も制作されました。

物語は、離婚調停中であり、娘の親権を元夫と争っている松原淑美が引っ越し先のマンションで怪現象に見舞われるというもの。不具合の続くマンションや不人情な周囲の人々に囲まれて情緒不安定に陥りつつも、離婚調停中の夫と仄暗い水の底からやってくる怪異に娘を盗られまいと抗う母親の死闘が描かれます。

印象としては、如何にもな和製ホラー映画でした。幽霊さんによるスプラッタな直接的表現で恐怖を刻むのではなく。古いマンションを舞台に、人間関係や水の演出による閉塞感で真綿で首を絞められるような息苦しさに襲われます。

元凶であるお子様の幽霊による「みつけてほしい」「母親が恋しい」といったプリミティブな欲求が悲劇を生んでいる作品であり、子供をまもるという名目で「独りぼっちは、寂しいもんな」と一緒に逝ってしまう母親の姿がさも美談のように描かれていた辺りがつくづく日本人的だったわね。自力で生きることと育てることを放棄したようにしか見えなかったけれど。

取り敢えず、ロリコンにおすすめ。美津子ちゃんが貯水タンクに頭からボチャンしたり、郁子ちゃんがお風呂場でゲボらされる際に映る純白幼児おぱんちゅが目に眩しくてよ。

終わってみるとおぱんちゅイベントくらいしかブレインに残っていない有様。この辺を除けば、後はラスボスのハードパンチャーっぷりくらいしか見所はないと言っても過言ではないでしょう。

内側から貯水タンクをボコボコにするほどのパワー系なのが笑えます。必見です。