残穢 -住んではいけない部屋-

『残穢 -住んではいけない部屋-』は、小野不由美によるホラー小説が映画化された作品です。『鬼談百景』の公式サイトによると「鬼談百景」は99話で構成されており、100話目が「残穢」とも言われているとのこと。公式サイトのくせにどうして自信がないのかしら。

物語は、小説家を生業としている“私”のもとに、女子大生の久保さんから部屋に起こる「奇怪な音」に悩まされる手紙が届き。過去に同マンションから似たような案件の手紙が届いていたこともあったことから「岡谷マンション」が建つ土地のいわくの調査を開始するというもの。

現地での取材を通じて過去に起こった事件が浮かび上がり。怪談のルーツを辿ることで、怨みを伴う死が穢れとして土地に残り、人に感染することで穢れが拡大していく未曾有のバイオハザードになっていることが明らかになっていきます。

最後はフリーキーな影が編集者のもとに集合することに。「聞いても祟られる、話しても祟られる」という怪談がリアルとなって襲い掛かるのですが、話にガッツリ絡んだ人ではなく、お茶を淹れてくれただけの人というのが理不尽極まっていましたわ。

評価ですが、なかなか面白かったですわ。わたくし怪談や都市伝説の類は大好物なのですが、血を見るのは苦手というワガママっぷりを発揮しているので、この作品のように怪異の真相を暴く為に調査を行うドキュメンタリー的な作風はワクワクものでした。

過去を辿ることで別々の怪談話に繋がりがあることが判明したり、住人の奇行にも意味があったことが明らかになったりと、パズルのピースがひとつひとつ埋まっていくような感覚がとても心地よかったです。……最後の最後が露骨過ぎて積み木を一気に崩してしまった感はありますけど。

見所はやはり女子大学生からお手紙をもらえるということですわね。怪談雑誌に連載を持っているとこんな美味しい目に遭えるのだと思うと、自分のこれまでの人生が間違っていたことに気付かされました。プロになるのは難しそうなので、わたくしもなろう小説で怪談話を書いて女子大学生を釣ろうと思います。