心霊写真部 劇場版

今回ご紹介するのは『心霊写真部 劇場版』です。2009年に小説として発表され、同年に映像化されたものの売上不振などの事情により2巻発売時点で打ち切り……となっていたものが、ニコニコ生放送により人気が再燃し、クラウドファンディングの実施などを通じて製作されました。

内容は、心霊写真を専門に研究・調査する“心霊写真部”に入部した主人公が様々な怪異や事件に遭遇するというもの。時折主人公の前に現れるミステリアスな少女「玲花」と覆面姿で人々を襲う謎の連続殺人犯「マスク殺人鬼」の正体が明かされます。

作品的には『心霊写真部 壱限目』と『心霊写真部 弐限目』で明かされなかった謎が解明される完結編的な位置付けとなっているのだと思います。実のところ、これがシリーズものだったと知らずに視聴してしまったのでよくわかっていません。フィーリングで、そんな感じかなと思いました。

感想としては、まあ色んな意味で面白かったですわね。心霊写真を通じて過去の出来事を追体験することで真相に足を踏み入れていくのは純粋にワクワクもんでしたし、ところどころある無茶な描写はネタ的な意味でわらえました。

ナイフをブッ刺されても「たぶん、抜かないほうがいい」と冷静に対応して平然と動き回るわ。怨霊を封じるために切腹して追い出し、吐血しながら「いまだ!」とカメラを向けるシーンは根性ありすぎです。死なない理由が「洞窟の不思議な力」の一言で済まされるのがマジイケてました。

わたくしとしては、本筋以上に、冒頭のエンジェル様の話が面白かったですわね。「天使を感じた」と言い張る陰キャが人様に迷惑をかける話なのですが。天使のコスプレで登場して「友達がいないからひとりエンジェルをした」と打ち明ける姿に涙が止まりません。

結局、霊に騙されていたことに気付いて失神。猿轡をかませてクローゼットにぶち込んだ母親とも和解してめでたしめでたし。からの急速直下ぶりは目を見張るものがありましたわ。

「そりゃねぇだろ」と言いたくなります。