パラサイト・クリーチャーズ

今回ご紹介するのは、『パラサイト・クリーチャーズ』ですわ。アルプス山脈で気象調査を行っている観測基地を舞台に、新種の寄生型微生物によって生まれた新種の生命体に人々が襲われるという作品ですの。言っちゃえば『遊星からの物体X 』みたいな作品。元ネタと違うのは登場する生命体に知性がないことくらいです。人間も含めて

そんな訳で、隔離された場所を舞台としたモンスター・パニック映画なのですが、登場するキャラクターがどいつもこいつも既知の外だったので別の意味でヒヤヒヤさせられる作品でしたわね。

よくわからん生物をかなりの軽装で調べたり、明らかにバイオハザードを引き起こしそうな生物を研究対象として隠蔽しようとしたり。危機意識という概念が遠くイスカンダルまでぶっ飛んでるのが凄まじかったです。

特にラストの展開で納得出来る人はいるのかしら……。愛犬の腹を掻っ捌いて出てきた生命体を殺しきれずに持ち帰るというラストには度肝を抜かれてよ。

過去の中絶を悔やんでいる。主人公のDNAと愛犬のDNAを引き継いだ子である。というのは劇中で描かれているのだけれど、それはそれこれはこれでしょう。交配によって生まれた生命体は共通して狂暴でしたし、感染能力も高いわけで、もはや種に対する裏切りとしか思えませんでしたわ。まあ、そもそも体液浴びまくっていたこいつらからして帰っていいのか怪しいのですけど。

面白かったのは大臣の活躍っぷりですわね。誰も動けない中、ドリルをつかって生命体を撃退するわ感染者を見捨てまいと手術を執り行うわのさすおばっぷり。

他人の死に涙したりと実質的に役割がヒーローでした。ガイドのおじいさんの扱いも比較的よろしかったですし、敬老精神に溢れた映画だったかと。

総評としては登場キャラクターの奇行を口元半笑いでたのしむ映画。どいつもこいつもニューロンの繋がりがまったく意味不明なので突っ込みどころには困らないと思います。