ビッグ・クラブ・パニック

眠るように静かな街の湖に、突如、隕石が落下! 幸い被害は最小で済み、町民は胸をなで下ろしていた。だが、この異変で化石化していた巨大生物が蘇生。眠りから目覚めた古代蟹が街を襲い始める。銃弾を跳ね返す甲羅! 巨大で鋭利なハサミに挟まれ、次々に犠牲になる人々。なすすべの無い彼らを救う為、軍は戦闘機による攻撃を開始。ミサイルを乱射する! だが、頑丈な装甲に全く歯が立たない。打つ手を失った人類。やがてモンスターは、勝ち誇るように、産卵を開始した…。

片田舎に巨大蟹が現れる特撮怪獣映画です。Amazonの商品紹介からコピー&ペーストしたけれど、実際に観てみると全然内容は違ったわね。どういう経緯でこんな紹介をされてしまったのかわかりかねるけど、おそらく「こんな映画観るやついねぇだろ」の精神だったのでしょうね。

パッケージからしてうんこフレーバーが凄いので、まあいいでしょう。

実際のストーリーだけど、食糧不足を解消するための研究をしている父親から成長促進剤をくすねたメリッサにより蟹が巨大化。ハンターや軍が出動することになり、友人である蟹を死なせない為にメリッサたちが頭を悩ませるハートフルストーリーだったわ。

隕石は落下しないし、化石化していた巨大生物が蘇生するようなこともなかったわね。勝ち誇るように産卵を開始するどころか、今後は産卵するようなことはないから――という理由で、蟹を死なせまいとする主人公たちの正当性の後押しがされていましたわ。

はっきり言って、内容に関して言えばキ〇ガイの妄想。メリッサが人道にもとる蟹至上主義者な上に、物語もそんな彼女と蟹を肯定的に描いているので終始イライラさせられてよ。家畜や人間を襲って食べたのは明らかに蟹からのアクションだったし、このストーリーライン構築をした方は脳味噌のかわりに蟹味噌詰まってたんじゃないかしら。

偽装死によるハッピーエンド。ここまで「〇ね」以外の感想が浮かんでこない映画も凄かったわね。

親の遺産で道楽暮らしをしているクソアマと蟹による異種間百合的なストーリーに、ストップ・モーション・アニメーションによる2015年製作とは思えないクオリティと何処を切っても見応えしかない内容でしたわ。深夜の森のなかで裸ダンスをしたり、蟹の上で座禅を組んだりと珍妙なセンスがキラリと光ります。時間をドブに捨てたい人にはオススメよ。